
日本の飲食店では、豚肉やアルコールを使っているかどうかがメニューに書かれていないことがあります。お店の人に聞こうにも、英語が通じないこともあります。
この記事では、ムスリムであること、豚肉とアルコールを口にできないこと、調味料に含まれるアルコールにも気をつけてほしいことを、お店の人に伝えるための日本語の案内を用意しました。スマートフォンでこのページを開いて、お店の人に見せてください。案内の部分をスクリーンショットで保存しておくと、注文の前にすぐ見せられます。
お店の人に見せる案内
【お店の方へ】
私はムスリム(イスラム教徒)です。
宗教上の理由で、豚肉と、豚由来のもの(ラード、豚骨スープ、ハム、ベーコンなど)を食べることができません。
お酒も飲むことができません。
もし可能でしたら、アルコールが添加された醤油や、みりん、料理酒などの調味料を使わずにお作りいただけないでしょうか。
対応が難しい場合は、遠慮なくお知らせください。
どうぞよろしくお願いいたします。
案内に書いてあること
豚肉は、肉そのものだけでなく、ラードや豚骨スープ、ハム、ベーコンのような形でも料理に入ります。豚肉の料理を頼んでいなくても、スープや炒め油に使われていることがあるので、例を挙げてお店の人に伝わりやすくしています。ラーメンのどこに豚肉が使われやすいかは、スープやたれで気をつけたい点をまとめた記事で紹介しています。
調味料は、和食で特に気をつけたいところです。醤油には、原材料にアルコールを加えているものがあります。みりんと料理酒も、和食の味つけによく使われます。みりんの種類と、酒税法でどう扱われているかは、注文の前に確かめたいことをまとめた記事で説明しています。
調味料をすべて替えられるお店ばかりではないので、案内では「もし可能でしたら」とお願いする形にしています。難しいと言われたときは、別のメニューにするか、ほかのお店を探してください。
お店の人の答えを聞き取る
案内を見せると、お店の人が日本語で答えることもあります。返ってきそうな言葉を3つ挙げます。
- 「大丈夫です」(だいじょうぶです)— 対応できます、問題ありません
- 「確認します」(かくにんします)— 確かめてきます
- 「難しいです」(むずかしいです)— 対応が難しいです
出かける前に確認してほしいこと
この案内は、お店の人にお願いを伝えるためのものです。どこまで対応できるかはお店ごとに違い、答えはそれぞれのお店の判断です。
Halal Gourmet Japan の掲載店は、ハラール対応の内容(認証の有無、食材、調理環境など)を掲載ページに記載しています。ご自身の基準に合うかどうかは、掲載ページの内容とお店の人の答えをもとに判断してください。
コンビニやスーパーで食べ物を買うときは、商品のバーコードや原材料表示をスマートフォンで読み取って判定する、Halal Gourmet Japan のハラールレンズも使えます。
おわりに
日本語が話せなくても、案内を見せれば、何に気をつけてほしいかをお店の人に伝えられます。案内の部分をスクリーンショットで保存しておくと、旅先で電波が届きにくいときにも見せられます。行き先の近くにある掲載店は、Halal Gourmet Japan で探してみてください。
画像について
- アイキャッチ(居酒屋の手書きのメニュー): 撮影 Ryohei Noda from Tokyo, Japan / CC BY 4.0 / Wikimedia Commons
この記事は、ハラールレストラン検索サービス Halal Gourmet Japan の運営メンバーが書いています。Halal Gourmet Japan では、日本全国のハラール対応レストランやお祈りスペースを検索できます。アプリ(iOS / Android)からもご利用いただけます。
ムスリムの友人が日本での外食に苦労する姿を目にしたことをきっかけに、ムスリム向けレストラン検索サービス「ハラールグルメジャパン」を立ち上げ、2014年のサービス開始以来10年以上にわたり運営を続ける。
フードダイバーシティ株式会社(旧ハラールメディアジャパン)を共同創業(現在は退任)し、飲食店のハラール対応とムスリム向けインバウンドの分野に精通。
ハラールグルメジャパンは世界140か国以上で利用される国内最大級のハラール対応レストラン検索サービスで、全国のハラール対応飲食店と礼拝所を多言語で紹介している。
